方向性や自分軸が見えず、このように不安になったことありませんか?
□ 私ってどこに向かっているんだろう…
□ 行動しているけど、方向性が見えない…
□ このまま同じ日々が続くと思うと、なんか違う…
私自身「どうせ私には、軸なんてない」と、マイナスに考えることが多く、何度も落ち込んできました。けれど「自分らしい人生を生きたい!」「私にも生まれた意味がきっとある!」と信じ、ずっと考えてきました。そして自分と向き合い続けてきたからこそ、自分軸を見つける上で大切なポイントも分かってきました。
「人生のコンパス」の見つけ方2回目は、【自分軸を見つける3つの質問】についてです。
この方法を知る事で、進みたい方角や自分軸が見えてきます。
~ 目次 ~
(1) 軸を見つける「方法」と「メリット」
(2) 軸を見つける「3つの質問」
(3) 私の失敗談
(4) まとめ
(1) 軸を見つける「方法」と「メリット」
それはズバリ、行動の目的を考えること。
今回のテーマ「3つの質問」のベースとなる内容なので、まずは「行動の目的」を考える事で得られる2つのメリットから見ていく。
1. 「人生のコンパス」が見つかりやすくなる。
2. まだ気付いていない「大切にしたい想い」が見え始める。
メリット 1.「人生のコンパス」が見つかりやすくなる。
人生の指針となるような大きな物を見つけようと思っても、最初は中々見つからないことが多い。
なのでまずは、
□ 今している事 や
□ これから行う事
といった、行動の目的を考える。行動だと、多くの人は思い浮かびやすいのだ。
私自身も最初は「人生のコンパス」が全く見えず、出口が見えないトンネルを歩いている感じだった。進んでも進んでも光が見えず、「自分は今どこにいるんだろう…」「どこに向かっているの…」と先が見えない大きな不安があった。そこで行動の目的を考えることで自分の芯にある想いに触れ始め、それを元に「人生のコンパス」が考えやすくなった。
行動 → 目的 → 自分の想い(自分の軸) → 人生のコンパス
という流れだ。「人生のコンパス」が見つかっている人は、行動の目的も併せて考える事で軌道の確認ができるようになる。
メリット 2.まだ気付いていない「大切にしたい想い」が見え始める。
ジョブ・クラフティングという、あなたの仕事をどういう風に説明しますか?という質問がある。
3人に「あなたは何をしていますか?」という質問をした時に、
A:オレは石を切っているんだ。
B:オレはこの仕事で、10ドル50セント稼いでいるんだ。
C:オレは皆の安らぎとなる大聖堂を作っているんだ。
と返ってきた。この3人の職業は、皆同じ石工である。
このように、自分の仕事を
A:作業内容で
B:報酬で
C:仕事の意義で、 説明する。
もちろん誇り高く仕事ができるのは、意味や目的を持って仕事をしているCさんである。
このように仕事にやりがい・目的を見いだす事で、主体的に仕事ができるようになる。これは仕事の話であるが、人生にも当てはまる。プライベートも含め生きがいや自分の想いを持って日々を送れたら、人生が自分らしくイキイキとなる。
(2) 軸を見つける「3つの質問」
① 「なぜ、それをやりたいの?(やっているの?)」
② 「どんなメリットがある?」
③ 「やりたいレベルは、何%?」
質問 ①、「なぜ、それをやりたいの?」と。
まずは、行動の目的を考えることから。1回聞くよりも、2~3回「なぜ?なぜ?」と繰り返すことで、自分の芯にある想いにより近づける。
例えば、私は社会人になり、TOEIC資格に向け英会話スクールに通い始めた。
Q1.「なぜ、英会話を学ぶの?」
A1.仕事に役立つから。
Q2.「なぜ、英語を仕事に役立てたいの?」
A2 自分は仕事できないから、何かで長所がないと…
Q3.「なぜ、長所を活かして仕事したいの?」
A3.自分が会社や仕事に貢献しているという実感を得たくて…
というような感じ。
このように「なぜ?」と深掘ることで行動の目的が分かり、自分の想いが見え始める。
質問 ②、「どんなメリットがある?」と。
想いが見えても、本当に得たいかどうかは一致しない可能性があるので、行動して得られるメリットを考える。②の質問を通して、その行動が適切かどうか判断できるのだ。
例えば、英会話ができるようになると次のメリットが挙げられる。
1. 外国人と会話できる。
2. 海外で仕事ができる
3. 海外の案件を任せて貰える
そして、そのメリットが欲しいか考える。
・「本当に欲しい場合」 ⇒ 人生のコンパスを考え始める
・「そこまで欲しくない場合」 ⇒ 違う行動を考える
前者であればその行動は適切であるが、私の場合は後者であり、英会話のメリットにワクワクしなかった。このように②の質問を通して行動の先が見え始め、その行動がしたいかどうかが分かる。私の場合、コンプレックスの解消目的で英語の勉強をしていた。
質問 ③、「やりたいレベルは、何%?」と。
数値化をすることで、自分を客観的に把握できる。
またやりたいことが複数ある場合は、時間が有限であるため全て行う時間はとれない。%で表現することで比較もでき、優先順位も決めれるのだ。
(3) 私の失敗談
社会人になり、TOEIC資格に向け英会話スクールに通い始めた。
質問①の「なぜ?なぜ?」と深掘りすることで皆に貢献したい想いが見えたが、それと同時に自分は仕事ができず価値がないと思っている自分に気付いた。なので、英語で仕事ができない穴埋めをしようとしており、コンプレックスの解消が目的になっていた。
質問②のメリットを考え、海外出張など英語を使って仕事する為に学ぶなら良かったが、私の場合はそこまでしたくなかった。また普段仕事で英語を使う機会もあまり無く、仕事に役立てるのであれば専門知識やコミュニケーション力を磨くべきであった。
それに気付かず3年ほど学び続けた。そして、英語を学んでいることを会社の方に伝えてしまい、行きたくない海外出張に行く機会も増えてしまった…やってしまった…
質問③のやりたいレベルは、100%をMaxとした時10%とすごく低かった。英会話よりもコミュニケーションや心理学を学ぶ方が、仕事に加えプライベートにも役立つため、やりたいレベルは高かった。
今では目的を考えて行動する事が徐々に出来るようになり、自分の軸ができ始めた。
(4) まとめ
「行動の目的」を考えて得られる2つのメリット
1. 「人生のコンパス」が見つかりやすくなる。
2. まだ気付いていない「大切にしたいこと」が見え始める。
自分軸を見つける3つの質問
① 「なぜ、それをやりたいの?(やっているの?)」
② 「どんなメリットがある?」
③ 「やりたいレベルは、何%?」
目的を考える事で想いは見え始めるが、本当に欲しいかどうかは一致しない可能性がある。そこで②、③の質問をする。これらを考えないで先に進んでしまうと、例えば数年後に気付いた時、「オレは今まで何をやってたんだ…」と、過ぎてしまった時間を悔やむことに。
向かう方角に悩んだ時は、自分の人生を真剣に考え、より幸せになるチャンス。目的を考えることで時間や想いも大切にでき、自分軸を持って前に進んで行きます。
次回の「見つけ方」第3回目は、「人生のコンパスは10年後の自分に」です。